ストリートアートの深淵

もうストリートアートってよーわからん。

 

f:id:Rhone:20180315141925j:plain

友人の結婚式参列のために北海道から神奈川の実家に帰省。
すぐに帰るのはもったいないから1日だけ余裕を持って飛行機の便をとった。

大好きなネペンテスに、インスタでチェックして欲しかったベストを買いに行ったら、エンジニアドガーメンツ青山店でないと売ってないということで、すぐに移動。

店はすぐ近くなので、店舗の位置関係をGPSで検索していつも歩かない道を歩いていると、目に入ってきたのがNEW YORK GALLERY

 

そこで出会ったのがMr.Brainwash(MBW)という存在。

アート界隈では「Andy Warholの再来」なんて言われていたりするみたいだが、彼はストリートアートの生ける伝説であるBanksyと密接な関係性を持っていた。

 

LAで古着店のオーナーであったThierry Guetta(ティエリー・グエッタ)は、ある理由から四六時中カメラを回し続けているカメラオタクだった。親戚がストリートアーティストだったことをキッカケに、その作品制作の後追いをし始め、いつしか彼はストリートアーティストの舞台裏を撮影するドキュメンタリーカメラマンとしての立ち位置を深めていく。
その中で、彼は当然の成り行きでストリートアーティストの頂点を極めるBanksyに興味をもち始め、紆余曲折経てついに、Banksyと出会うことになる。そして、通常では彼の舞台裏撮影などありえない話だが、BanksyはThierry(のちのMBW)に気を許し、撮影を認め、ストリートアートのドキュメンタリーを作ればいいじゃないかとアドバイスされるまでの関係になった。

しかし彼は映画監督としてのセンスなど皆無だった。試しに膨大な記録を編集してつくった作品はとても長時間見られたものではなく、見るに耐えない超駄作であった。Banksyはそれを見かねて、逆にカメラオタクのThierryを主役にした映画を監督した。

 

その映画が『EXIT THROUGH THE GIFT SHOP』である。

 

youtu.be

 

 

のちにBanksyはThierryにお前もアートやってみたらいいんじゃね?と言われたことで火が付き(Banksyに認められたと勘違いし)、全財産を注ぎ込んで個展を開いた。
アーティストが売れるためには基本的に何らかのキャリアが必要で、次第に世の中に認められ浸透していくるような側面があるが、彼はBanksyという超大物を味方につけていたため、それまでアートなどやってきたことはなく、制作方法も今まで撮影してきたアーティストの表面的なマネごとでしかないのに、人生初の個展で大盛況。コレクターやセレブなど、多くの著名人が訪れる一大センセーショナルを巻き起こしたのだ。

 

確かに作品を見ると「いいね!」と思うものはいくつかある。ただ、それは有名アーティストの見慣れた作品をパクっているからなのか、本当の意味で彼に才能があるからなのかわからない。

とりあえず私はNEW YORK GALLERLYに置いてあった、Jimi Hendrixの特徴的なボンバーヘアをディスクで表現した作品が非常に好きだった。価格を見るとそれはなんと約¥8,000,000もする代物であった。とても手が出ない。いつかあーいう絵画をポンと買えるようになりたいという思いと共に、そのギャラリーをあとにするしかなかった。

 

....余談だが、そこで出会ったIKONICKというアートグループの作品がポップアートを手軽に自宅に持ち込めるのでネットから2点発注して購入した。

Modern/Pop Culture Canvas Wall Art Andy Warhol "Soup Of The Day (Pastel)" by IKONICK – Ikonick

Vintage Tropical Rain Travel Wall Decor Ideas Framed Artwork Canvas – Ikonick

 

 

 

ストリートアートに触れた流れで、一昔前に話題をさらっていたChim↑Pomが現在どうなっているかを追ってみた。

 

chimpom.theshop.jp

 

 

以前見たときはワタリウム美術館で展覧会やってたり、書籍で取り上げられたり、ネズミをピカチュウにしたりって感じだった。

今では自分たちのショップをもって「雨の焼酎割り」やら「アカ消し」とか売ってる。しかもそれが意外と高額で売れてたりする。もう、アートってよくわからん。