マルケス・デ・リスカル

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DOCリオハ、マルケス・デ・リスカルの赤ワイン。

http://www.sapporobeer.jp/product/wine/K270/

 

スペインワインといえばリオハ。
スペインバルで働き始めて、もうすぐ一年半が経つだろうか。置いてあるワインは全てスペインワインで、このリスカルのティント・レゼルバも店内で飲んだことはある。

ある日、友人と買い物に出かけて、ふと札幌のワインショップの一つ、グランヴァンセラーに立ち寄ってみた。その日の晩は友人を家に呼んで飲むということだったので、何かワインを仕入れようということで、やっぱりスペインワインを楽しみたいと思って、スペインワインの一画へ移動。すると棚には私の働くスペインバルでも見たことのあるワインが何本か置いてあった。店内のワインはほとんど飲んだことがあるけども、店内で飲む時は純粋に楽しめないし、仕事として飲んでるから家で飲むのと味わいの感覚って変わりそうだなあということで、気になっていたマルケス・デ・リスカルを購入。

 

その日の呑みはしっかり食材を調理して酒と会話を楽しむという趣旨だったため、帰るなり、食事の準備をスタート。それと同時に、私は買ってきた赤を抜栓し、ワインスタート。おつまみはまだ出来上がっていないので、チーズをあてにして、楽しむ。

丁寧に空気に触れさせながら細く注いで、グラスに溜まった深紅の液体を口に含んでみる。飲み比べた感想は、と思ったけど、そういえば大前提、店内で飲んだ味を覚えていないぞ。これじゃ比較できないではないか。

 

口の中でワインを転がしてみる。ただ、甘い。バニラアイスのような甘ったるい印象がある。だけど、タンニンをしっかり感じてスパイシーな雰囲気もある。
私はこれを香水で例えたい。数多ある香水ブランドの中でも、そのブランドが表現したい中核となるニュアンスというものがあると思っているが、それをこのワインと比較した時、ジバンシーとかブルガリのようなクリーンな香水よりは、トムフォードとかジョーマローンといった、少し複雑さが入り混じって香辛料的なニュアンスを感じさせるものに近いのではないかと思った。

エビとトマトのペーストとバゲットを軽いつまみ(写真忘れた)として作ったが、軽くまぶした胡椒とバジルの風味がトマトの酸味と絡まって、このティント・レゼルバと好相性だった気がしている。

これは次回も作りたい一品となった。

 

 

補足であるが、マルケス・デ・リスカルは、そのワイナリーに近接してホテルも経営しているらしい。その名もホテル マルケス・デ・リスカル

そのままのネーミングだから非常に覚えやすい。しかもこのホテルの設計は、建築界の鬼才と言われるフランクゲーリーだというではないか。 

 

これは一度泊まってみたいホテルである。