BGMで気分転換

葡萄と音楽

このブログのタイトルの葡萄は葡萄酒(ワイン)を指している。
音楽はそのまま音楽のことを指している。

ブログに、ワインとは別にもう一つのテーマとして音楽を選んだのは、単純に音楽が好きだから。というのももちろんあるが、気分を盛り上げる一つの要素としてBGMの存在が大きいと感じたから。ワインは気分をアルコールによって内面から盛り上げてくれるのに対して、音楽は環境に合わせてセレクトすることによって、外面から気分を盛り上げてくれる。自分がBGMの選曲(DJ的なこと)に興味を持ちはじめたのは、友人との小旅行でBGM係としてその場に合う音を模索していたことによる。そして、もっといろんな場面に最適な音楽を探求したいと感じたからである。

 


北海道は白老にコテージを借りて、友人たちと二泊三日の旅行をしていた。札幌から1〜2時間の道中では車内で会話の盛り上がりも必要だけど、気を紛らわせられるBGMも必要。最大5人乗りの車に満席の車内、後部座席の左側に座っていた私はBGMもかけ始めた。

最初は山下達郎。「青い水平線を いま駆け抜けてく♪」私の大好きなサウンドが流れ始めた。私はノリノリ。しかし車内は沈黙。それも当然。何故ならば私の他に乗車している4人は20代盛りの女性なのだから。

ということで最近発見したグラミー賞受賞歌手、グレゴリー・ポーターの名曲リキッドスピリットのリミックスをかけてみたら、隣がノリはじめた。


Clap your hands now !!

 

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そうこうしているうちに、ぎゅうぎゅう詰めの車は白老のコテージに到着。
到着時間が夕方近かったこともあり、着くなりいきなり夕食の準備に取り掛かる。キッチンは広いが、夕食の準備にしてはスタッフの数が完全にキャパオーバー。要するに私はまたもやDJ担当となる。そしてとりあえずパロヴ・ステラーのバスカブラザー。静かにテンションが盛り上がっていく空気感が最高。

 


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そして夜、コテージには豪勢にも天然温泉がついている。しかもめちゃくちゃ広い。10人は入れる大きさ。熱々の風呂から立ち上がる蒸気が幻想的な夜の温泉。長時間湯に浸かっているから身体が熱くなり、外の空気を入れようと窓を開けたら、そこはこの世からあの世へと次第に切り替わっていった。温まった蒸気が氷点下の外気に一気に冷やされて、温泉内には濃厚な湯気が立ち込めている。隣にいる人ですら輪郭しかわからない、顔の判別ができないくらいの圧倒的な湯気。シャワーの上に灯る暖熱灯はさながら朧月。母親がくれたトビアス・ヴィルデンのCD音源がパッと頭に浮かんだ。リビングからスピーカーを運び込んで流した途端、空間が引き締まった。

 

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